ブルーベリーの斜面へ

斜面に降り注ぐ陽射しは容赦がなく、低い木々が作る僅かな日陰を探すように移動しながらのブルーベリー狩り。

勝手にどんどん歩きまわる長男を呼び止めだり、次男の顔を扇いだり、優雅な味覚狩りのイメージとは程遠いものになってしまったが、充分楽しめた。

かつては、陽射しで生温かくなっている果実を採ってそのまま口に入れるような子どもであった。ゆすらご(ユスラウメをこう呼んでいた)、無花果、グミ、琵琶、野いちご。祖父母の家や友達の家、そして校区の果てで。

「ゆすらご生ってるから食べてき」と友達のお祖母さんから言ってもらったり、野いちごを摘もうとしたら明らかに毒のある蛇と目が合って逃げ出したり(走って逃げるのは正解なのだろうか?)……そういったことに縁のない、都会に馴染んだ大人になるつもりだった。そして実際、果実を採るという行為は、レジャーとして体験させてもらうものとなった。

果たして、これで良かったのか? という疑問は湧かない。これで良かったのだ。きっと来年もこの斜面に来れるのだから。


☆来年のために覚書:親も帽子を被る、トートバッグではなくリュックを使用する、曇りの日に行く、子どもたちには色の濃い服を着せる(ブルーベリーの紫が!!)

WRITER beta ver.

全てはまだ「(仮)」。雑記と撮影したものなど。たぶん。

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